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歯科治療の保険適用は意外とハードルが高い!?

現在日本の歯科治療では保険適用のルールとして、予防や審美目的の歯科治療は保険の対象外とされています。
そのため、日常生活に支障が出てしまうような痛みなどがない治療である、矯正やホワイトニング、歯周病の予防処置などは基本的に保険適用はハードルがかなり高いといえます。
しかし、場合によっては保険適用内の治療で白い歯を手に入れられるケースもあるのでご安心ください。
保険適用内でできるホワイトニングはどれ!?

ティースクリーニングとは、歯科医師や歯科衛生士が特殊な機械や薬剤を使用して歯の表面にこびりついた汚れや、歯と歯茎の間に溜まっている歯垢を取り除く治療です。
その際、歯周病や虫歯の原因となるバイオフィルムといわれる細菌の塊や歯石なども除去されますので歯の健康を保つためにも半年に一度程度施術を受けることが推奨されています。
この治療は、本来の自分の歯の色を取り戻すことができるとされています。
そのため、歯の着色汚れが軽度な場合等はこの治療のみで歯を希望の白さにすることができる可能性があります。
歯の漂白などを行わないこの治療は、保険適用内で治療を受けることができる可能性があります。
では、具体的にどのような場合に保険適用内になるケースがあるのかというと、口を軽く開いたときに見える範囲のティースクリーニングは、基本的に保険適用内の治療になります。
歯の黄ばみって普段なかなか人目につかない奥歯よりも、普段からよく人目に付く前歯に近づくにつれ気になるものですよね。
そのため、見える範囲の着色汚れが気になっている方にはオススメです。
このホワイトニングで保険適用する裏ワザは知らない人も多いので、知ってるだけで得しちゃうかもしれません。
ただ、保険適用内のティースホワイトニングは歯周病治療を目的とした治療です。
同じティースクリーニングでも、着色汚れを落とすためだけのティースクリーニングや、口を軽く開いた時に見える範囲内であっても歯の裏などは保険適用外となります。
このように、場合によっては保険適用外になってしまいますので、治療の前に歯科医院に確認をとっておくのが確実です。
ホワイトニング目的以外にも、定期的なティースクリーニングで歯垢や歯石を除去することでことで、お口の中の健康も守ることができます。
また、お口の中の病気をいち早く見つけるきっかけにもなりますので歯を元の白さに戻す程度のホワイトニングをご希望の方は、歯科医院でティースクリーニングを受けてみてはいかがでしょうか。
保険適用はハードルが高いと思われがちですが、こうしたポイントをおさえることで保険適用範囲内で治療ができるケースもあります。
ホワイトニングは種類によって金額に大きな差があるって本当!?

保険適用内のティースクリーニングで白い歯を手に入れられる可能性があるということは先ほど説明しましたが、気になるのはその金額ですよね。
ここからは、ティースクリーニングではない保険適用外のホワイトニングも含めて値段の相場別にホワイトニングをご紹介していこうと思います。
10,000円以下~できるもの
ティースクリーニング 保険適用内
3,000円前後
セルフホワイトニング
一回5,000円前後
ティースクリーニング 保険適用外
5,000円~20,000円前後
オフィスホワイトニング
ホワイトニング専門歯科の場合
1回5,000円~30,000円前後
40,000円以内でできるもの
ホームホワイトニング
ホワイトニング専門歯科の場合
1クール15,000円~35,000円前後
ホームホワイトニング
一般歯科の場合
1クール20,000円~40,000円程度
その他金額にバラつきがあるもの
オフィスホワイトニング
一般歯科の場合
1回30,000円~50,000円前後
デュアルホワイトング
50,000円~80,000円
ここに紹介金額はあくまでも相場です。
ホワイトニングと一口にいっても様々な種類があり、そのそれぞれにメリット・デメリットがあります。
自分の希望する条件にピッタリあてはまる方法を探すには、その治療方法の注意点も含めて事前に知っておく必要があります。
もっと詳しく知りたい方は、「ホワイトニングの種類とメリット・デメリット」の記事もご覧ください。
ホワイトニング選びに失敗しないために知っておきたいこと

特別な薬剤を使用せずに白い歯を目指す、ティースクリーニングやセルフホワイトニングが比較的安価にできることや、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを並行して行うデュアルホワイトニングが高額になってしまうというのは何となくご理解いただけるかと思います。
しかし、一般歯科で行う場合のオフィスホワイトニングと、ホワイトニング専門歯科で行うオフィスホワイトニングを同じカテゴリとして見たとします。
すると、オフィスホワイトニングの中だけでも、相場に35,000円ほどの差があります。
同じ種類のホワイトニングなのに金額に大きな差があるのはどうしてでしょうか。
これは歯科治療の保険適用でも説明しましたように、現在、日本の保険制度ではオフィスホワイトニングもホームホワイトニングも保険は適用されない、自由診療となるからです。
自由診療の場合は料金はそれぞれの歯科医院が独自に決定します。
そのため、同じシステムで行う治療であったとしても金額に大きな差が出てくるのです。
もちろん薬剤の違いや、ホワイトニング専門歯科と一般歯科で行った場合の違いもあります。
しかし、高濃度の漂白剤を使用するオフィスホワイトニングでは基本的に効果の差はあまりないと言えるでしょう。
また、目指す白さに行きつくまでにかかる金額も重要です。
上記の金額は、オフィスホワイトニングの場合は1回ずつの金額なのに比べ、ホームホワイトニングの場合は1クール行った場合の合計金額です。
オフィスホワイトニングは、目的の歯の白さによって通院する回数が変わります。
目的の白さになるまで2〜4回ほどの通院が必要だった場合、大体ホームホワイトニングの2倍の金額になるといわれています。
そのため一回の値段で決めてしまうよりも、最終的にどのくらいの金額がかかるのかあらかじめ計算しておく方が失敗なく選ぶことができるかもしれません。
まとめ
今回は、保険適用内のホワイトニングについてと治療にかかる金額の相場についてまとめてみました。
お金がかかりそうに見える歯のホワイトニングですが、同じ治療でも種類や歯科医院によって大きく金額に差があります。
目指す歯の白さや自分のライフスタイルなどに合わせて選ぶことで、出費を最小限に抑えつつ理想の白い歯が手に入るかもしれません。